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データとの対話:SASによる統計解析プログラミング
基本的なプログラミング〜クロス集計表の分析、因子分析、クラスタ分析
濱岡 豊 著
A5判 200頁
\19,800
【発売予定】 |
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視聴率の1%の違いにテレビ局は一喜一憂しているが、関東地区の視聴率のデータはわずか600世帯を対象として調査されたものであり誤差を含んでいる。1%というのは誤差の範囲であり、統計的には意味がない。このように世の中はデータにあふれているが、それを正しく読んで使いこなせている人は意外と少ない。
このように、データとは、ただそこにあるのではなくて、データがいかに収集され、どのような方法で分析されたのかということを知らなくてはならない。つまり、データと分析者が「対話する」ことによって、はじめてデータのもつ意味が明確になり、かつ意味をもってくるのである。
本書では、統計パッケージSASを用いながらデータと対話するための一連のプロセスを紹介する。なお、本書は筆者が慶応大学商学部において担当している「データとの対話」の講義ノートをもとに書かれている。したがって文系の学生でも興味をもって読めるようになっている。
具体的には、本書は以下の特徴をもっている。
本書の特徴
「データとの対話プロセス」全体を紹介
上の例にあるように、データについては、それが収集された背景を理解しなければならない。また、単にデータを処理するだけではなくて、データを処理した結果を用いて何かを主張することも必要になる。本書では、データの処理方法だけではなくて、収集、分析、報告を含む一連の「データとの対話」のプロセスを紹介する。
事例の紹介:「手法」ではなくて「問題」からの発想
農場の生産性の改善、賭けに勝つためといった極めて実際的な問題に対処するために統計学が発展してきたことに見られるように、データとの対話は、何かしらの問題を解決するために行われるはずである。類書では手法やプログラミングの紹介に傾きがちであるが、本書では、「手法」ありきではなくて、「問題」ありきという発想で、統計学、数学などの高度な知識がない者でも理解できるように記述してある。
そのために、数学的な説明は最低限にとどめる一方で、各手法を用いた事例を紹介してある。これによって、各手法がどのように使われているのか、使ってはならないのかも含めて理解できるようになる。
データの添付
本書では筆者が実際に行ったアンケートデータを例として分析を行っている。このデータおよび、SASプログラム例が付属CD-ROMに添付されているので、実際に自分でSASを利用しながら自習できる。
本書の構成
本書の内容は概ね以下の通りである。
?. データとの対話の前提
1 マーケティングにおけるいろいろなデータ
2 データとの対話のプロセス
?. データを集める
1 データの種類
2 2次データの収集
3 1次データの収集
4 データの種類と適用できる手法
?. SASプログラム入門
1 SASの文法
2 主要プロシジャ
?. データを分析し、解釈する
1 データの処理プロセス
2 データの前処理、予備分析
3 データ分析の基礎
・統計的推測と検定の考え方
・クロス集計表の検定
4 売上や収益を予測する
・重回帰分析
・ダミー変数による回帰分析
・回帰診断
5 変数を集約する。類似する変数の裏側にある要因を抽出する。
・因子分析
・主成分分析
6 消費者や企業を分類する
・クラスタ分析
・判別分析
?. データを報告する
付 録
演習で用いたデータとその説明
主なSASコマンド、プロシジャ
付属CD-ROM
(MAC、WINとも読み込み可能なハイブリッドフォーマット)
演習で用いたデータとその説明
演習で用いたSASプログラム例のソースコード |
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